はじめに:ちゃんと外注したのに、なぜ手応えがないのか

「STUDIOで十分と言われてお願いしたけど、あと一歩伸びない」
「ワードプレスで立ち上げたのに、更新や保守で息切れしている」
「どっちを選べば正解なのか、結局よく分からない」
このモヤモヤ、ほとんどの場合はツールが悪いわけではありません。
実は、外注前に固めるべき順番が逆になっているだけです。
先に結論。
このページでは、発注者目線で「具体的にどう決めれば失敗しないか」を、良いことも悪いことも包み隠さず書きます。
まずは、外注でつまずく3つの落とし穴
落とし穴は、実はとても単純です。
- 道具から決めてしまう
先に「STUDIOがいいらしい」「ワードプレスが王道らしい」で話が進み、目的やKPIが後付けになる。 - 完成物だけを見て決める
見た目と初期費用で比較してしまい、運用や改善の仕組みが空白のまま。 - 一つの器で全部やろうとする
LPもメディアも会員も、全部を同じ土台でやろうとして、どこかでひずみが出る。
ここを避けられれば、外注の満足度は一気に上がります。
次章から、落とし穴を一つずつ埋めます。
外注の順番を整える:ツールより先に決めること
外注の前に、A4一枚でいいので次の5つを書いてみてください。ふわっとしててもOKです!

- 目的とKPI
問い合わせ件数、予約、資料DL、採用応募など。今期の目標値を数字で。 - コンテンツの増え方
ブログや事例は月に何本増えるのか。誰が書くのか。下書きと承認は必要か。 - 必要な機能
フォーム、予約、会員、検索、資料DL、決済、外部連携。今必要なものと、半年後に必要そうなもの。 - 運用体制
誰が更新するのか。保守は内製か外注か。改善の意思決定者は誰か。 - 一年後の姿
ページ規模、導線、追う指標、改修予算。ざっくりで構いません。
この5点が言語化できれば、STUDIOでもワードプレスでも「外注して良かった」に着地します。
STUDIOに外注する、という選択
こんなときはSTUDIOがハマります。
- 1〜10ページ規模で、今期中に公開したい
- LPや特設ページを高速で検証し、ABテストを回したい
- 表示速度や画像最適化は標準で十分、非エンジニア運用が前提
- 予約や決済は外部SaaS連携で回せる
良いところ
- 初稿が早い。修正→公開のサイクルが短い
- デザインの微調整がノーコードで進む
- 月額の見通しが立ちやすい
気をつけるところ
- 会員、複雑検索、独自フローは外部併用が前提
- 大量の記事運用や権限分離はWPほど強くない
- 丸ごと移行は設計と手当てが必要
ワードプレスに外注する、という選択
こんなときはワードプレスがハマるでしょう。
- ブログや事例を継続的に積み上げる
- 会員、検索、資料DL、決済、API連携など機能を増やす
- 複数人で更新し、承認フローも回したい
- データとソースを自社で長期保有したい
良いところ
- 拡張性が高い。後からやりたいことが増えても受け止めやすい
- メディア運用の器として強い
- 移行や統合の自由度がある
気をつけるところ
- 立ち上げ時に時間と専門性が要る
- 更新・バックアップ・脆弱性対応など、保守の型が必要
- 表示速度と安定性は実装力に依存する
役割分担が最強:併用のリアル
私の体験談からも言えますが、現場で一番うまくいくのは、実はこれです。
- LP・特設・キャンペーン → STUDIOで高速回転
- ブログ・事例・採用 → ワードプレスで資産化
ケース別:どっちを外注すべきか、3分で決める

次の10問に直感で答えてください。Yesが多い方を優先。
STUDIO向きの質問
- 初回公開は2週間以内に出したい
- 10ページ以内で始める予定
- LPのABテストを短い周期で回したい
- ネット担当は非エンジニアが中心
- 予約や決済は外部サービスで十分
ワードプレス向きの質問
- ブログや事例が毎月増えていく
- 会員、検索、DL、決済など仕組み化がある
- 複数人で更新し、承認フローを使いたい
- 将来の移行や他システム連携が見えている
- データは自社で長期保有したい
5問以上の方が、今の正解です。半々なら、LPはSTUDIO、メディアはWPで併用を。
失敗例と、その回避策
失敗例1
「とりあえずWPが王道」で立ち上げ、保守で疲れる
失敗例2
「STUDIOで全部」を目指し、会員や検索で詰む
失敗例3
公開しただけで終わり、KPIが追えない
失敗例4
見積が安かったが、原稿・写真・計測が別費用で膨らむ
まとめ:正解は人とフェーズで変わる
速さと軽さで攻めるならSTUDIO外注。
拡張と資産化で攻めるならワードプレス外注。
どちらもやりたいなら、役割分担と計測設計を先に決める。
道具の話に時間をかけるより、
誰に、何を、どの順番で伝え、どの指標で改善するのか。
ここが決まれば、選ぶツールは自然と決まります。
自作LPを“なんとなく不安なまま”にしないために。プロ目線で、一度だけ整えてみませんか?
「デザインは整えたつもりだけど、本当にこれで伝わっているのか自信がない」
「どこを直せば反応が上がるのか、人に見てほしい」
そんな方のために、LP無料診断を行っています。
以下のポイントを中心に、あなたのLPを確認し、具体的な改善案をお返しします。
- ターゲット設定は適切か?
- ファーストビューで「読む理由」が伝わっているか?
- 共感 → 原因 → 解決策 → 実績 → CTA の流れになっているか?
- もったいない離脱ポイントがどこにあるか?
「ここをこう直すと、伝わり方が変わります」という形で、
すぐ実行できるアドバイスだけをお伝えします。
※営業前提ではありません。
「自分で作ったLPを、もう一段レベルアップさせたい方」のための診断です。
