はじめに:「ちゃんと作ったはずなのに、なぜ反応がない?」
「公式テンプレートを使って、それっぽく整えたのに、お問い合わせが来ない」
「他のサイトみたいに構成を真似したはずなのに、手応えがない」
LPを自作している人の相談で、一番多いのがこのパターンです。
テンプレートや他社LPは「構造の参考」としては優秀ですが、
そのまま当てはめるだけでは“売れるLP”にならない決定的な理由があります。
それは、
- テンプレートは「誰かの正解」であって、あなたのビジネスのための設計ではないから
- あなたの強みやターゲットの悩みが「埋もれる」構造になりやすいから
- 心理導線(読者の感情の流れ)を考えずに“形だけ”真似しがちだから
この記事では、
- 「テンプレLPが売れない本質的な理由」
- 「どこをどう直せば“自分のビジネス専用のLP”になるか」
を、3つの落とし穴と具体的な改善ステップとして徹底的に解説します。
あなたがすでに作ったLPを“破壊する”必要はありません。
土台は生かしたまま、中身の設計をチューニングしていきましょう。
落とし穴①:テンプレは「誰のためか」が抜け落ちる
テンプレートLPで一番多い問題は、
ことです。
テンプレは便利ですが、前提としてこうなっています。
- 想定している業種がざっくり(サロン、スクール、サービス一般)
- 想定ターゲットも「広め」に作られている
- “あなたのビジネス特有の事情”は当然入っていない
その結果、
- 「自宅サロンも、法人サロンも、メンズも、ママ向けも、全部対応してます」
- 「どんな方にもおすすめです」
といった、“誰にも刺さらないLP”になりがちです。
よくあるNG例
「美容に興味のあるすべての方へ」
「こんなお悩みはありませんか?」→ 10個くらい並べる
(しかも誰でも当てはまる内容)
読者からすると、
- 結局、自分向けなのか分からない
- “本当にわかってくれている感”がない
ので、スクロールが止まります。
改善ステップ①:ターゲットを「切る」勇気を持つ
テンプレを使う前に、以下の質問に答えてみてください。
- 一番来てほしいお客様はどんな人?
- その人は何に困っていて、何を検索しそう?
- あなたを選ぶ理由は、他と比べてどこにある?
例)
「30代〜40代/自宅で運営しているサロンオーナー/新規集客に悩んでいる/自作LPやSNSはやっているが成果が不安定」
このレベルまで落とせたら、テンプレの文章をすべて「この人に話しかける言葉」に書き換えるだけで、一気に変わります。
書き換えイメージ
テンプレは「箱」です。
“誰のための箱か”を決めない限り、その箱は中身を殺します。
落とし穴②:構成だけ真似して「心理の流れ」が崩壊している
多くのテンプレや参考LPは、
- ヒーロー(ファーストビュー)
- サービス説明
- 実績・声
- 料金
- CTA
のような、表面的な構成だけ真似することができます。
でも、売れるLPが本当に意識しているのは“順番の意味”です。
売れるLPが意識している「感情のシナリオ」
読者の頭の中は、この順で動きます。
- 「これは自分に関係ありそうだ」(共感)
- 「この人、ちゃんと分かってるかも」(理解・信頼)
- 「いまのやり方ではマズいのかもしれない」(危機感)
- 「この方法なら解決できそう」(希望)
- 「この人なら任せても大丈夫そう」(確信)
- 「じゃあ一回相談してみよう」(行動)
テンプレをただ並べると、この流れがこうなりがちです。
共感も危機感もないまま、いきなり「どうですか?」と聞いている状態。
それでは、心は動きません。
改善ステップ②:ストーリーとして並び替える
テンプレを「順番で疑う」ところから始めましょう。
以下の構成に、今のLPの要素を当てはめてみてください。
- 【共感】今の悩み・モヤモヤの言語化
- 【原因】なぜその悩みが起きているのか(構造的な説明)
- 【解決策】あなたのサービスがどう解決するか(ベネフィット中心)
- 【信頼】実績・お客様の声・プロフィール
- 【行動】「まずこれだけやってみませんか?」というCTA
例:改善前後イメージ
Before(テンプレそのまま)
- サービスの特徴
- 料金
- お客様の声
- お問い合わせ
After(心理設計あり)
- 自作LPでこんな悩みありませんか?(共感)
- その原因は“デザインではなく構成”にあります(原因)
- 構成とコピーを整えることで、今のLPを活かしながら成果を変えられます(解決策)
- 実際にこう変わりました(信頼)
- まずは無料で診断します(行動)
テンプレを信じるのではなく、「読者の頭の中の順番」に合わせて組み替える。
これができた瞬間、同じ情報でも“説得力”がまるで変わります。
落とし穴③:テンプレのままだと「あなたを選ぶ理由」が消える
テンプレートのもう一つの罪は、
同じような構成、同じような言い回し、同じような写真。
それでは、どのLPを見ても「ふーん」で終わってしまいます。
よくある“埋もれるLP”の特徴
- 言葉が抽象的:「丁寧にサポートします」「お客様に寄り添います」
- 他と比較できない:「高品質」「安心価格」「プロの技術」
- “あなたならでは”がない
ユーザーは、LPを1つだけ見て決めるわけではありません。
「似たサービスのLPを2〜3つ見比べた結果、“理由のある違い”があるところを選びます。」
テンプレのままだと、この「理由のある違い」がゼロのままです。
改善ステップ③:差別化ポイントを「1個」でいいから言い切る
全部を特別にしようとしなくて大丈夫です。
次の中から1〜2個だけ選んで、前面に出してください。
- 対象を絞る(例:自宅サロン専門/女性起業家専門/〇〇業界専門)
- 提供の仕方を絞る(例:構成〜デザインまで丸投げOK/オンライン完結)
- 提供価値を絞る(例:「売れる言葉」に強い/「優しいトーン」に強い)
例:書き換え
これだけで、
- 誰向けか
- 何をしてくれる人か
- 他と何が違うか
が一気に伝わります。
テンプレはそのまま使うのではなく、「自分の立ち位置を宣言する土台」として使うのが正しい使い方です。
実践編:テンプレLPを“売れるLP”に変える5つの具体的改善ポイント
ここからは、実際にあなたのテンプレLPを修正するときの「チェック項目」として使える内容です。
1つずつ、冷静に見直してみてください。
① ファーストビューを書き換える
やること:
テンプレのキャッチコピーを、自分のターゲットに合わせて完全に書き換える。
- 「〇〇なあなたへ」
- 「〇〇で悩んでいる方へ」
- 「〇〇したいのに、△△でつまずいている方へ」
“誰に”を1秒で伝える。
さらに、ベネフィットをセットで書く。
- 「自作LPの不安を、構成の見直しで安心に変えませんか?」
- 「テンプレから一歩抜け出した“選ばれるLP”に整えませんか?」
② 「こんな方におすすめ」から“削る”勇気を持つ
チェックポイント:
- 5個も6個も条件を書いていないか?
- 「誰でも当てはまる」項目が混ざっていないか?
改善案:
- 「こういう方に特に向いています」と3個だけに絞る
- 「逆に、こういう方にはおすすめしません」を1つ入れると信頼感が増す
③ サービス説明を「機能」ではなく「変化」で書く
「何をするか」より「どう変わるか」。
④ 実績・声は「数」より「ストーリー」
テンプレだとよくあるのが:
これだと弱いです。
改善案:
- Before(悩み)→ After(どう変わったか)を1〜2行で入れる
- 「どんな人の声か」が分かる属性(サロン/教室/オンライン講座など)を書く
例:
⑤ CTAに「オファー」をつける
テンプレのボタンはたいてい「お問い合わせ」「お申し込み」です。
これを「押すと何が得られるか」に変えるだけで、反応が変わります。
例:
- 「LPの改善ポイントをフィードバックしてもらう」
- 「自分のLPが“売れる型”に沿っているかチェックしてもらう」
- 「まずは相談だけしてみる」
ボタンの文言=読者への約束。
「押した先で何が起こるか」をハッキリ書きましょう。
コピペで使える:テンプレ改造用チェックリスト
あなたの今のLPを、このリストで確認してみてください。
- [ ] ファーストビューで「誰向け」「何を解決」が1秒で伝わる
- [ ] 「こんな方におすすめ」が3〜5個以内に絞られている
- [ ] サービス説明が「機能」ではなく「どう変わるか」を語っている
- [ ] 実績・声にBefore/Afterや具体的な一言が入っている
- [ ] CTAがページ内に3回以上あり、それぞれオファーが具体的
- [ ] 他のLPと並べたとき、「自分ならでは」の一文がある
3つ以上「いいえ」がつく場合、テンプレに引きずられている可能性が高いです。
まとめ:テンプレは“敵”ではない。ただし「そのまま使う」と売れない。
テンプレートLPが売れないのは、
- あなたのビジネス専用に「誰・何・なぜ」を反映していないから
- 読者の感情の流れではなく、「雰囲気」で構成してしまっているから
- あなたを選ぶ理由が、どこにも書かれていないから
裏を返せば、
「ターゲットを1人に絞り、
ストーリーとして構成を並べ直し、
あなたならではの強みを一言で言い切れれば、
テンプレは“最強の時短ツール”になる。」
ということです。
自作LPを“なんとなく不安なまま”にしないために。プロ目線で、一度だけ整えてみませんか?
「デザインは整えたつもりだけど、本当にこれで伝わっているのか自信がない」
「どこを直せば反応が上がるのか、人に見てほしい」
そんな方のために、LP無料診断を行っています。
以下のポイントを中心に、あなたのLPを確認し、具体的な改善案をお返しします。
- ターゲット設定は適切か?
- ファーストビューで「読む理由」が伝わっているか?
- 共感 → 原因 → 解決策 → 実績 → CTA の流れになっているか?
- もったいない離脱ポイントがどこにあるか?
「ここをこう直すと、伝わり方が変わります」という形で、
すぐ実行できるアドバイスだけをお伝えします。
※営業前提ではありません。
「自分で作ったLPを、もう一段レベルアップさせたい方」のための診断です。
