わかりやすい構成 × 売れる導線で、「伝わるページ」を

テンプレートで作っても売れない理由と改善方法|STUDIO LPの落とし穴3選

はじめに:「ちゃんと作ったはずなのに、なぜ反応がない?」

「公式テンプレートを使って、それっぽく整えたのに、お問い合わせが来ない」
「他のサイトみたいに構成を真似したはずなのに、手応えがない」

LPを自作している人の相談で、一番多いのがこのパターンです。

テンプレートや他社LPは「構造の参考」としては優秀ですが、
そのまま当てはめるだけでは“売れるLP”にならない決定的な理由があります。

それは、

  1. テンプレートは「誰かの正解」であって、あなたのビジネスのための設計ではないから
  2. あなたの強みやターゲットの悩みが「埋もれる」構造になりやすいから
  3. 心理導線(読者の感情の流れ)を考えずに“形だけ”真似しがちだから

この記事では、

  • 「テンプレLPが売れない本質的な理由」
  • 「どこをどう直せば“自分のビジネス専用のLP”になるか」

を、3つの落とし穴と具体的な改善ステップとして徹底的に解説します。

あなたがすでに作ったLPを“破壊する”必要はありません。
土台は生かしたまま、中身の設計をチューニングしていきましょう。


落とし穴①:テンプレは「誰のためか」が抜け落ちる

テンプレートLPで一番多い問題は、

「ターゲットが曖昧なまま、それっぽい構成だけが出来上がる」

ことです。

テンプレは便利ですが、前提としてこうなっています。

  • 想定している業種がざっくり(サロン、スクール、サービス一般)
  • 想定ターゲットも「広め」に作られている
  • “あなたのビジネス特有の事情”は当然入っていない

その結果、

  • 「自宅サロンも、法人サロンも、メンズも、ママ向けも、全部対応してます」
  • 「どんな方にもおすすめです」

といった、“誰にも刺さらないLP”になりがちです。

よくあるNG例

「美容に興味のあるすべての方へ」
「こんなお悩みはありませんか?」→ 10個くらい並べる
(しかも誰でも当てはまる内容)

読者からすると、

  • 結局、自分向けなのか分からない
  • “本当にわかってくれている感”がない

ので、スクロールが止まります。

改善ステップ①:ターゲットを「切る」勇気を持つ

テンプレを使う前に、以下の質問に答えてみてください。

  1. 一番来てほしいお客様はどんな人?
  2. その人は何に困っていて、何を検索しそう?
  3. あなたを選ぶ理由は、他と比べてどこにある?

例)
「30代〜40代/自宅で運営しているサロンオーナー/新規集客に悩んでいる/自作LPやSNSはやっているが成果が不安定」

このレベルまで落とせたら、テンプレの文章をすべて「この人に話しかける言葉」に書き換えるだけで、一気に変わります。

書き換えイメージ

NG:
「このサービスは、あらゆる方にご利用いただけます。」

OK:
「自分でLPを作っているけれど、『本当にこれでいいのかな』と不安を感じているサロンオーナーさんへ。」

テンプレは「箱」です。
“誰のための箱か”を決めない限り、その箱は中身を殺します。


落とし穴②:構成だけ真似して「心理の流れ」が崩壊している

多くのテンプレや参考LPは、

  • ヒーロー(ファーストビュー)
  • サービス説明
  • 実績・声
  • 料金
  • CTA

のような、表面的な構成だけ真似することができます。

でも、売れるLPが本当に意識しているのは“順番の意味”です。

売れるLPが意識している「感情のシナリオ」

読者の頭の中は、この順で動きます。

  1. 「これは自分に関係ありそうだ」(共感)
  2. 「この人、ちゃんと分かってるかも」(理解・信頼)
  3. 「いまのやり方ではマズいのかもしれない」(危機感)
  4. 「この方法なら解決できそう」(希望)
  5. 「この人なら任せても大丈夫そう」(確信)
  6. 「じゃあ一回相談してみよう」(行動)

テンプレをただ並べると、この流れがこうなりがちです。

「サービス紹介 → 実績 → 料金 → お問い合わせ」

共感も危機感もないまま、いきなり「どうですか?」と聞いている状態。
それでは、心は動きません。

改善ステップ②:ストーリーとして並び替える

テンプレを「順番で疑う」ところから始めましょう。

以下の構成に、今のLPの要素を当てはめてみてください。

  1. 【共感】今の悩み・モヤモヤの言語化
  2. 【原因】なぜその悩みが起きているのか(構造的な説明)
  3. 【解決策】あなたのサービスがどう解決するか(ベネフィット中心)
  4. 【信頼】実績・お客様の声・プロフィール
  5. 【行動】「まずこれだけやってみませんか?」というCTA

例:改善前後イメージ

Before(テンプレそのまま)

  • サービスの特徴
  • 料金
  • お客様の声
  • お問い合わせ

After(心理設計あり)

  • 自作LPでこんな悩みありませんか?(共感)
  • その原因は“デザインではなく構成”にあります(原因)
  • 構成とコピーを整えることで、今のLPを活かしながら成果を変えられます(解決策)
  • 実際にこう変わりました(信頼)
  • まずは無料で診断します(行動)

テンプレを信じるのではなく、「読者の頭の中の順番」に合わせて組み替える。
これができた瞬間、同じ情報でも“説得力”がまるで変わります。


落とし穴③:テンプレのままだと「あなたを選ぶ理由」が消える

テンプレートのもう一つの罪は、

「どこも同じ雰囲気」に見えてしまうこと。

同じような構成、同じような言い回し、同じような写真。
それでは、どのLPを見ても「ふーん」で終わってしまいます。

よくある“埋もれるLP”の特徴

  • 言葉が抽象的:「丁寧にサポートします」「お客様に寄り添います」
  • 他と比較できない:「高品質」「安心価格」「プロの技術」
  • “あなたならでは”がない

ユーザーは、LPを1つだけ見て決めるわけではありません。
「似たサービスのLPを2〜3つ見比べた結果、“理由のある違い”があるところを選びます。」

テンプレのままだと、この「理由のある違い」がゼロのままです。

改善ステップ③:差別化ポイントを「1個」でいいから言い切る

全部を特別にしようとしなくて大丈夫です。
次の中から1〜2個だけ選んで、前面に出してください。

  • 対象を絞る(例:自宅サロン専門/女性起業家専門/〇〇業界専門)
  • 提供の仕方を絞る(例:構成〜デザインまで丸投げOK/オンライン完結)
  • 提供価値を絞る(例:「売れる言葉」に強い/「優しいトーン」に強い)

例:書き換え

NG:
「集客につながるLPを制作します。」

OK:
「自分でLPを作ってみたけれど不安が残る方専門で、既存LPを活かしながら『伝わる構成』に整えることに特化しています。」

これだけで、

  • 誰向けか
  • 何をしてくれる人か
  • 他と何が違うか

が一気に伝わります。

テンプレはそのまま使うのではなく、「自分の立ち位置を宣言する土台」として使うのが正しい使い方です。


実践編:テンプレLPを“売れるLP”に変える5つの具体的改善ポイント

ここからは、実際にあなたのテンプレLPを修正するときの「チェック項目」として使える内容です。
1つずつ、冷静に見直してみてください。

① ファーストビューを書き換える

やること:
テンプレのキャッチコピーを、自分のターゲットに合わせて完全に書き換える。

  • 「〇〇なあなたへ」
  • 「〇〇で悩んでいる方へ」
  • 「〇〇したいのに、△△でつまずいている方へ」

“誰に”を1秒で伝える。

さらに、ベネフィットをセットで書く。

  • 「自作LPの不安を、構成の見直しで安心に変えませんか?」
  • 「テンプレから一歩抜け出した“選ばれるLP”に整えませんか?」

② 「こんな方におすすめ」から“削る”勇気を持つ

チェックポイント:

  • 5個も6個も条件を書いていないか?
  • 「誰でも当てはまる」項目が混ざっていないか?

改善案:

  • 「こういう方に特に向いています」と3個だけに絞る
  • 「逆に、こういう方にはおすすめしません」を1つ入れると信頼感が増す

③ サービス説明を「機能」ではなく「変化」で書く

NG:
「ヒアリングを行い、デザインを制作し、修正対応します。」

OK:
「あなたが伝えきれていない“選ばれる理由”を言葉と構成に落とし込み、初めての方でも安心して問い合わせできるLPに整えます。」

「何をするか」より「どう変わるか」。

④ 実績・声は「数」より「ストーリー」

テンプレだとよくあるのが:

「お客様の声」+短文1行×3名

これだと弱いです。

改善案:

  • Before(悩み)→ After(どう変わったか)を1〜2行で入れる
  • 「どんな人の声か」が分かる属性(サロン/教室/オンライン講座など)を書く

例:

「自作LPでは全く反応がなかったが、構成を整えてから1週間で3件の問い合わせが来た(自宅エステサロン/30代女性)」

⑤ CTAに「オファー」をつける

テンプレのボタンはたいてい「お問い合わせ」「お申し込み」です。
これを「押すと何が得られるか」に変えるだけで、反応が変わります。

例:

  • 「LPの改善ポイントをフィードバックしてもらう」
  • 「自分のLPが“売れる型”に沿っているかチェックしてもらう」
  • 「まずは相談だけしてみる」

ボタンの文言=読者への約束。
「押した先で何が起こるか」をハッキリ書きましょう。


コピペで使える:テンプレ改造用チェックリスト

あなたの今のLPを、このリストで確認してみてください。

  • [ ] ファーストビューで「誰向け」「何を解決」が1秒で伝わる
  • [ ] 「こんな方におすすめ」が3〜5個以内に絞られている
  • [ ] サービス説明が「機能」ではなく「どう変わるか」を語っている
  • [ ] 実績・声にBefore/Afterや具体的な一言が入っている
  • [ ] CTAがページ内に3回以上あり、それぞれオファーが具体的
  • [ ] 他のLPと並べたとき、「自分ならでは」の一文がある

3つ以上「いいえ」がつく場合、テンプレに引きずられている可能性が高いです。


まとめ:テンプレは“敵”ではない。ただし「そのまま使う」と売れない。

テンプレートLPが売れないのは、

  • あなたのビジネス専用に「誰・何・なぜ」を反映していないから
  • 読者の感情の流れではなく、「雰囲気」で構成してしまっているから
  • あなたを選ぶ理由が、どこにも書かれていないから

裏を返せば、

「ターゲットを1人に絞り、
ストーリーとして構成を並べ直し、
あなたならではの強みを一言で言い切れれば、
テンプレは“最強の時短ツール”になる。」

ということです。


自作LPを“なんとなく不安なまま”にしないために。プロ目線で、一度だけ整えてみませんか?

「デザインは整えたつもりだけど、本当にこれで伝わっているのか自信がない」
「どこを直せば反応が上がるのか、人に見てほしい」

そんな方のために、LP無料診断を行っています。

以下のポイントを中心に、あなたのLPを確認し、具体的な改善案をお返しします。

  • ターゲット設定は適切か?
  • ファーストビューで「読む理由」が伝わっているか?
  • 共感 → 原因 → 解決策 → 実績 → CTA の流れになっているか?
  • もったいない離脱ポイントがどこにあるか?

「ここをこう直すと、伝わり方が変わります」という形で、
すぐ実行できるアドバイスだけをお伝えします。

※営業前提ではありません。
「自分で作ったLPを、もう一段レベルアップさせたい方」のための診断です。