はじめに:デザインは褒められるのに、なぜ反応が出ないのか?
「LPを自分で作ってみたけど、問い合わせがほとんど来ない」
「テンプレを当てはめて整えてみたのに、数字が動く気配がない」
もしあなたがそんなモヤモヤを感じているなら、原因はセンス不足でも、努力不足でもありません。
多くの場合、問題はたった3つです。
- 誰に向けたLPなのかが曖昧
- 伝える順番(ストーリー)がズレている
- 行動を促す仕掛け(CTA)が弱い・足りない
逆に言えば、ここを押さえるだけで、
「今のLPを作り直さなくても、“伝わるページ”に変えることができます。」
このガイドでは、「すでにLPを自作している人」「これから自分で作ろうとしている人」向けに、
売れるLPの考え方と、実際に手を動かすための5ステップを具体的に解説します。
あなたのLPを横に開きながら、チェックするつもりで読み進めてみてください。

なぜ多くの自作LPは成果が出ないのか?よくある3つの落とし穴
1. 「誰のためのページか」がボヤっとしている
サロン、スクール、コンサル、オンライン講座…。
つい「幅広く受け入れたい」と思うと、
「こんな方におすすめです」→ 条件が多すぎる
「〇〇したいすべての方へ」→ 抽象的すぎる
結果、「自分のことだ」と感じる人がいなくなります。
“自分ごと化されないLPは、どれだけ綺麗でも読まれません。”
2. ストーリーになっていない(情報の羅列になっている)
ありがちな構成は、
「サービス紹介」→「メニュー」→「料金」→「アクセス」
これ、企業サイトやパンフレットの構成なんですよね。
LPは「今この瞬間行動してもらうためのページ」なので、
「なぜ必要なのか」→「本当に信用していいのか」→「今申し込む理由があるのか」
という“感情の流れ”を作る必要があります。
3. CTAが弱い、または1回しか出てこない
- 「お問い合わせはこちら」ボタンが一番下に小さく1個だけ
- ボタンの文言が「送信」だけ
- 「今これをしたら何が得られるか」が書かれていない
これだと、読者は「興味はあるけどまあいいか」で離脱します。
人は“押していい理由”がないボタンは押しません。
売れるLPは「構成」と「心理」の掛け算でできている
ここからが本題です。
売れるLPには、ほぼ共通して以下の流れがあります。
- 「これ、私のことだ」と感じる(ターゲットの明示)
- 「この人わかってる」と感じる(共感)
- 「原因がはっきりした」と理解する(問題の整理)
- 「この方法ならいけそう」と思う(解決策の提示)
- 「この人に任せても大丈夫」と感じる(実績・信頼)
- 「じゃあ相談してみようかな」と一歩踏み出す(CTA)
この順番に沿ってページを組み立てるのが「心理設計」です。
デザインは、その心理の流れを邪魔しないための“器”。
先に器を作るのではなく、「どんな物語を読ませたいか」を決めるところから始めます。
ここから、実際にLPを組み直すための5ステップに落とし込みます。
STEP1:ターゲットを“たった1人”に絞る
まずやるべきことは、「このLPは誰に向けて書くのか」を決めること。
ここが曖昧だと、すべての文章がふわっとします。
ペルソナの作り方(実務用ミニテンプレ)
次の5つだけ決めればOKです。
- どんな属性か(例:30代女性/自宅サロン/一人で運営)
- どんな状況か(例:LPを自作したが、予約につながらない)
- どんな不安があるか(例:自分の強みがうまく伝わっていない気がする)
- 何を求めているか(例:無理な営業感なく、安心して予約につながるページ)
- 何を見てあなたのLPに来たか(例:検索・SNS・紹介)
たとえば、この記事自体もこう決めています。
「STUDIOでLPを作った or 作ろうとしているけれど、成果が出ていない個人事業主さん」

だから、余計な専門用語は減らしつつも、ちゃんと本質までは踏み込んで書いています。
あなたのLPも、「その1人に向けて書く」ことを前提に全体を作り替えてください。
STEP2:ファーストビューで「この先を読む理由」を言い切る
ファーストビューの役割は“おしゃれに見せること”ではありません。
「あなたの悩みは、このページで解決できるかもしれない」と宣言する場所です。
実際の制作事例をもとに解説します。
ファーストビューの3点セット
- 誰に向けて
- 何を解決して
- どういう未来に連れていくのか

キャッチコピー例
- 「初めての方でも安心の出張撮影サービス!」
出張撮影サービスが初めての方をターゲットにしているので、はっきりと明示すると私のことだ!となります。
サブコピー例
- 「自然な笑顔をそのままに、一生の思い出を美しい写真で」
写真撮影は緊張するものです。顔がこわばった写真ではなく、自然体の自分を撮って欲しいニーズを汲み取って、自然な笑顔をそのままに と入れました。
STEP3:共感 → 原因 → 解決策 の“説得ストーリー”を作る
ここが“薄いLP”と“売れるLP”の差が一番出るゾーンです。
1. 共感:読者の言葉をそのまま書く
いきなりサービス説明に入らず、まずは読者のモヤモヤを代弁します。
例:
- 「デザインは褒められるのに、なぜか予約が増えない」
- 「LPのどこを直せばいいのか分からない」
- 「高い制作費を払う前に、自分でできる範囲は改善したい」
ここで大事なのは、「こういう人はダメです」と言わないこと。
“頑張っている前提”で書くことで、信頼残高が一気に貯まります。
2. 原因:感情ではなく“構造の問題”として説明する
感覚論ではなく、“直せる話”として原因を示します。
例:
- ターゲットが広すぎて誰にも刺さっていない
- 重要な情報が下に追いやられており、途中で離脱されている
- 行動ボタンが目につきにくく、何をすればいいか伝わっていない
「あなたのLPがダメなんじゃなくて、“順番と見せ方”の問題です。」
この一文を入れるだけでも、読者は前向きに読み進められます。
3. 解決策:5ステップで「こう整えればいい」を提示する
ここで本記事の5ステップにつなげます。
- だからこそ、ターゲットを絞る必要がある
- だからこそ、ファーストビューを作り直すべき
- だからこそ、ストーリーとして並べ直すべき
以降は、その実践編です。
STEP4:信頼パーツを“説得材料”として配置する
「良いこと言ってるけど、この人本当にできるの?」
読者は必ずここをチェックします。
信頼パーツは「自慢」ではなく、「読者が安心して一歩踏み出すための材料」です。
入れるべき要素
- 制作実績:どんな業種の、どんなLPを作ってきたか
- Before / After:改善前と改善後で、どこがどう変わったか
- お客様の声:依頼者の属性+ひと言コメント(“どんな悩みの人に刺さるか”がわかるように)
見せ方のコツ
- 「件数」より「ストーリー」
- 例:「自作LPからの予約がゼロだった整体院様が、構成を整えて2週間で3件の予約。」など
- ページの後半にまとめて置くのではなく、
「提案のあと」「CTAの近く」に自然に挟む。
読者は、
「ここまで読んだ自分の判断は間違っていない」と確信したいだけです。

STEP5:CTA設計|“押しやすいボタン”をちゃんと用意する
最後に、一番もったいないポイント。
押しやすいCTAの条件
- やることが具体的
- 「問い合わせ」より「LPの無料診断を依頼する」といったように具体的に書く方がイメージしやすい
- 得られるものがわかる
- 「改善ポイントを3つお送りします」
- 「売れる構成のたたき台を一緒に作ります」
- 心理的ハードルが低い
- 「強引な営業はしません」
- 「依頼前提でなくてもOKです」
配置の目安
- ファーストビュー直下
- 原因と解決策の説明のあと
- 実績・声のあと
- ページ最下部
「読み終わったら探さないといけないCTA」は、それだけでCVRを落とします。
コピペで使える:売れるLPの構成テンプレート
あなたの今のLPを、この構成と見比べてみてください。
- 【ファーストビュー】
誰向け/何を解決/どういう未来か+行動ボタン - 【共感】
「こんなことで悩んでいませんか?」で読者の現状を言語化 - 【原因】
なぜ今のやり方では成果が出にくいのかを説明 - 【解決策(サービス紹介)】
“特徴”ではなく“どう変わるか”にフォーカスして紹介 - 【実績・お客様の声】
安心してもらうための事例と声 - 【料金・プラン・流れ】
「どう頼めばいいか」を具体的に - 【Q&A】
「高そう」「難しそう」などの不安を先回りして解消 - 【最後のCTA】
今すぐ・気軽にできる1アクションを提示
1〜8のうち、抜けている場所が“取りこぼしているポイント”です。
自分のLPをチェックするための簡易診断
最後に、この記事の内容をそのまま使えるチェックリストです。
- [ ] 誰に向けたLPなのか、1行で言える
- [ ] ファーストビューで「この先を読む理由」が伝わる
- [ ] 共感 → 原因 → 解決策 → 実績 の流れになっている
- [ ] CTAがページ内に3回以上ある
- [ ] CTAの文言で「何をしてくれるのか」が具体的に伝わる
- [ ] お客様の声 or 実績が“安心材料”として配置されている
3つ以上「いいえ」があれば、まだ伸びしろがあります。
おわりに:LPは“センス勝負”ではなく“設計勝負”です
LPを自作している人は、それだけで行動力もスキルも高い人です。
だからこそ、
「デザインは整っているのに、結果がついてこない」
という状態は、本当にもったいない。
少しだけ視点を変えて、
- 誰に向けているのか
- どんな順番で読ませたいのか
- どのタイミングで背中を押すのか
この3つを意識して整えるだけで、
“見た目がきれいなページ”から“一歩踏み出させるページ”に変わります。
もし、
「自分のLPをこの5ステップで見てほしい」
「どこを直せばいいかプロの目でチェックしてほしい」
という場合は、その一歩をサポートすることもできます。
あなたが自分の言葉とサービスで、ちゃんと選ばれるようになるための設計を、一緒に整えていきましょう。
自作LPを“なんとなく不安なまま”にしないために。プロ目線で、一度だけ整えてみませんか?
「デザインは整えたつもりだけど、本当にこれで伝わっているのか自信がない」
「どこを直せば反応が上がるのか、人に見てほしい」
そんな方のために、LP無料診断を行っています。
以下のポイントを中心に、あなたのLPを確認し、具体的な改善案をお返しします。
- ターゲット設定は適切か?
- ファーストビューで「読む理由」が伝わっているか?
- 共感 → 原因 → 解決策 → 実績 → CTA の流れになっているか?
- もったいない離脱ポイントがどこにあるか?
「ここをこう直すと、伝わり方が変わります」という形で、
すぐ実行できるアドバイスだけをお伝えします。
※営業前提ではありません。
「自分で作ったLPを、もう一段レベルアップさせたい方」のための診断です。
