わかりやすい構成 × 売れる導線で、「伝わるページ」を

ホームページの問い合わせが増える導線設計とは?初心者でもできる改善ポイントとチェックリスト

「ホームページはあるのに問い合わせが増えない」
「見られてはいるっぽいけど、反応がない」
「何を直したらいいか分からない」

これ、珍しくないです。

多くの場合、原因はデザインの良し悪しよりも

導線(どう動いてもらうか)”が設計されていないことです。

ホームページは、置いておくだけで勝手に問い合わせが増えるものではありません。

「見に来た人が、迷わず次の一歩を踏めるか」

ここで成果が決まります。

この記事では、ホームページ(HP)における導線設計を

– そもそも導線設計って何?(超かんたんに)
– 問い合わせが増えるHPが必ずやってる導線の作り方
– 初心者でもできる改善ポイント
– すぐ使える導線チェックリスト

という形で、できるだけ噛み砕いて解説します。

この記事はLPの話?HPの話?

これははっきりさせておきます。

LP(ランディングページ):基本1ページ完結。広告やSNSから“1ページに着地”して、そのまま申込へ。
HP(ホームページ):複数ページ。トップ→サービス→料金→実績→FAQ→問い合わせ…など、見比べて納得してから連絡。

今回の記事は HP(複数ページ型) の導線設計です。

ただし、HPの中でも「サービスページ」や「メニュー紹介」が

実質LPみたいな役割を持つことがあるので、必要なところだけLP的な考えも混ぜます。

導線設計とは?一言で言うとこれ

AdobeStock_128117271.jpeg導線設計とは、

> 「見に来た人が迷わず“次に押すべきボタン”が分かるように道を作ること」

です。

もっと現実的に言うと、HPの中に

– どこを読めばいいか(読む順番)
– どこを押せばいいか(次の行動)
– どこに戻ればいいか(迷子防止)

この3つが揃っている状態。

問い合わせが増えるHPは、例外なくここができています。

問い合わせが増えないHPにありがちな3つの状態

いきなり改善に入る前に、よくある“詰まりポイント”を出します。

1)問い合わせボタンが「どこにあるか分からない」

上の方に無い/下にしか無い/色が目立たない/文言が弱い、など。

2)サービス内容が「自分ごと」にならない

何をしてくれるかは書いてあるけど、

“自分が頼む理由”に繋がってない。

3)不安を消す情報が足りない

価格、期間、流れ、実績、よくある質問、運営者の人柄…

ここが欠けると人は動けません。

導線設計は、この3つを潰す作業でもあります。

導線設計の基本は「3ステップ」で考えると簡単

初心者でも迷わないように、導線はこの3つで組みます。

ステップ1:入口(どこから来る?)

– Google検索(例:地域名+業種、悩みワード)
– SNS(インスタ、X)
– 名刺やチラシのQR
– 紹介や口コミ

入口によって「最初に見たい情報」が違います。

検索から来る人は
→ “自分の悩みを解決してくれるか”を最初に見たい。

SNSから来る人は
“人柄・世界観・雰囲気” を先に見たい。

入口が違うのに、同じ見せ方をするとズレます。

ステップ2:納得(問い合わせ前の不安を消す)

人が問い合わせできない理由は、ほぼ“不安”です。

– 本当に自分に合う?
– 料金が怖い(追加料金ある?)
– どんな人が対応するの?
– 失敗しない?
– しつこく営業されない?

HP内でこの不安が消えるほど、問い合わせは増えます。

ステップ3:行動(押せる形にする)

問い合わせって、言い換えると

> 「よし、連絡してみよう」

という決断。

決断を後押しするのは

“押しやすさ”です。

– 迷わないボタン配置
– 文字が優しい
– 入力項目が少ない
– 連絡手段が複数ある(フォーム/LINE/電話)

リベ用 (600 x 400 px).png

↑ボタンの悪い例
背景とボタンの色が同化していて、わかりにくい。スマホをメインで見る時代で、フリップしながら見るため、ボタンは目立つ色が良い

HPは「押しやすさ」まで作って初めて完成です。

HPで問い合わせが増える“導線の型”(これを真似すると早い)

ここから具体。

初心者が一番早いのは、問い合わせが増えるHPの“型”を使うことです。

おすすめの基本構成はこれ。

トップページの導線(HPの玄関)

1. ファーストビュー(誰の・何を解決するサイトか)
2. できること(サービスの概要)
3. 実績・事例・お客様の声(信頼)
4. 料金の目安(不安を減らす)
5. 依頼の流れ(想像できる)
6. よくある質問(最後の不安を消す)
7. CTA(問い合わせ・LINEなど)

トップは“全部詳しく書く場所”じゃなくて、

各ページへ案内する地図です。

導線設計で一番効くのは「CTA(問い合わせ導線)」の作り方

CTAは、ボタンや誘導文のこと。

初心者がやりがちなミスは

「お問い合わせ」だけ置いて終わり、です。

押されるCTAには、最低限これが要ります。

1)言い方を柔らかくする

いきなり「申し込む」より

– まずは相談する
– 質問してみる
– 空き状況を聞く
– 料金の目安を聞く

FireShot Capture 611 - 教室・士業・専門サービス・ペット業界に強いSTUDIO専門Webデザイナー|STUDIOで成果を出す KOHEI’S DESIGN_ - [www.ykportfolio.jp].png

こういう文言のほうが押されます。

2)ボタンの近くに“不安を消す一言”

– 無理な営業はしません
– 相談だけでもOK
– 24時間以内に返信します
– 料金の目安もお伝えします

この一言があるだけで心理的ハードルが下がります。

3)置く場所は「要所に複数」

HPで1回しかCTAが出ないと、

見逃されるか、後で戻るのが面倒で離脱します。

おすすめは

– ヘッダー(常に見える)
– トップの中盤(信頼が出た後)
– 各ページの最後
– 料金の近く
– FAQの後

“押したい瞬間”がページのどこで来るか分からないからです。

「信頼の導線」を入れると問い合わせは増える

問い合わせが増えるHPは、必ず“信頼の導線”が入っています。

信頼の導線とは、

– 実績(数字・事例)
– お客様の声
– 制作物や写真
– プロフィール(人柄)
– よくある質問
– 料金の透明性
– 依頼の流れ

これらを “適切な順番で” 見せること。

特に効くのは 声(お客様の声)流れ

「どう進むのか」が想像できると、人は動けます。

すぐできる改善:導線を強くする7つの具体策

ここからは「今日から触れる」改善ポイント。

1)トップに“誰のためのサイトか”を一行で書く

例)

– 初めての方でも安心。○○のための△△サービスです

– ○○に悩む人向けに、△△を提供しています

これが無いと、読者が「自分向けかどうか」判断できません。

FireShot Capture 610 - 教室・士業・専門サービス・ペット業界に強いSTUDIO専門Webデザイナー|STUDIOで成果を出す KOHEI’S DESIGN_ - [www.ykportfolio.jp].png↑例) ペット事業者をターゲットにしていることがひと目でわかるように【ペット事業者のサイトづくり】という文言を入れている

2)サービスの入口を3つに絞る

メニューが多いほど迷います。

おすすめは

– 初めての方
– メニュー一覧
– 料金

くらいに絞る。

3)料金は“完全に”じゃなくても目安を出す

料金ゼロ情報だと、不安が増えます。

– 目安レンジ
– よくあるパターン
– 追加料金があるなら条件

このどれかだけでも出すと強い。

4)FAQを作る(少なくても5個)

FAQは導線の最後のストッパーを外す場所。

– どれくらいで完成?
– 修正回数は?
– 用意するものは?
– 途中解約は?
– 相談だけOK?

このあたりから入れると反応が変わります。

5)問い合わせフォームの入力項目を減らす

初心者のHPで多いのが、フォームが長すぎる問題。

最初は

– 名前
– 連絡先
– 相談内容(自由記述)

これで十分。

6)LINE導線を入れる(相性が良い業種は特に)

店舗系・個人サービスは、フォームよりLINEのほうが動きやすいことが多いです。

ただし、LINEを入れるなら

「返信タイミング」だけは書いておくと安心感が上がります。

7)固定CTA(追従ボタン)を使う

スマホで特に効きます。

“読み終わった瞬間”に押せるかどうかで、成果が変わるので。

まとめ:導線設計は「迷わせない」「不安を消す」「押しやすくする」

問い合わせが増える導線設計は、難しいテクニックではなくて

– 迷わせない
– 不安を消す
– 押しやすくする

この3つをHP全体でやることです。

デザインを頑張る前に、

まず導線を整える。

ここが一番コスパ良く成果が出ます。

導線チェックリスト(コピペして使える)

入口(迷わせない)

– [ ] トップの一番上に「誰のための何のサイトか」が一行で書かれている

– [ ] メニューは多すぎない(初見でも選べる数)

– [ ] 各ページの役割が分かれている(トップが情報でパンパンになっていない)

納得(不安を消す)

– [ ] サービス内容が「誰の悩みをどう解決するか」で書かれている

– [ ] 料金の目安、または料金の考え方が書かれている

– [ ] 依頼の流れ(ステップ)が書かれている

– [ ] よくある質問が最低5つある

– [ ] プロフィール(人柄・想い・実績)が見つけやすい場所にある

– [ ] お客様の声/事例/制作実績がある(少なくてもOK)

行動(押しやすくする)

– [ ] CTA(問い合わせ)がヘッダーまたは目立つ場所にある

– [ ] CTAがページ内に複数回出てくる(最後だけじゃない)

– [ ] CTAの文言が柔らかい(例:まずは相談、質問だけOK)

– [ ] CTAの近くに不安を消す一言がある(営業しません等)

– [ ] フォームの入力項目が多すぎない

– [ ] スマホでCTAが押しやすい(追従ボタンがあると強い)