「ホームページはあるのに問い合わせが増えない」
「見られてはいるっぽいけど、反応がない」
「何を直したらいいか分からない」
これ、珍しくないです。
多くの場合、原因はデザインの良し悪しよりも
“導線(どう動いてもらうか)”が設計されていないことです。
ホームページは、置いておくだけで勝手に問い合わせが増えるものではありません。
「見に来た人が、迷わず次の一歩を踏めるか」
ここで成果が決まります。
この記事では、ホームページ(HP)における導線設計を
– そもそも導線設計って何?(超かんたんに)
– 問い合わせが増えるHPが必ずやってる導線の作り方
– 初心者でもできる改善ポイント
– すぐ使える導線チェックリスト
という形で、できるだけ噛み砕いて解説します。
—
この記事はLPの話?HPの話?
これははっきりさせておきます。
– LP(ランディングページ):基本1ページ完結。広告やSNSから“1ページに着地”して、そのまま申込へ。
– HP(ホームページ):複数ページ。トップ→サービス→料金→実績→FAQ→問い合わせ…など、見比べて納得してから連絡。
今回の記事は HP(複数ページ型) の導線設計です。
ただし、HPの中でも「サービスページ」や「メニュー紹介」が
実質LPみたいな役割を持つことがあるので、必要なところだけLP的な考えも混ぜます。
—
導線設計とは?一言で言うとこれ
導線設計とは、
> 「見に来た人が迷わず“次に押すべきボタン”が分かるように道を作ること」
です。
もっと現実的に言うと、HPの中に
– どこを読めばいいか(読む順番)
– どこを押せばいいか(次の行動)
– どこに戻ればいいか(迷子防止)
この3つが揃っている状態。
問い合わせが増えるHPは、例外なくここができています。
—
問い合わせが増えないHPにありがちな3つの状態
いきなり改善に入る前に、よくある“詰まりポイント”を出します。
1)問い合わせボタンが「どこにあるか分からない」
上の方に無い/下にしか無い/色が目立たない/文言が弱い、など。
2)サービス内容が「自分ごと」にならない
何をしてくれるかは書いてあるけど、
“自分が頼む理由”に繋がってない。
3)不安を消す情報が足りない
価格、期間、流れ、実績、よくある質問、運営者の人柄…
ここが欠けると人は動けません。
導線設計は、この3つを潰す作業でもあります。
—
導線設計の基本は「3ステップ」で考えると簡単
初心者でも迷わないように、導線はこの3つで組みます。
ステップ1:入口(どこから来る?)
– Google検索(例:地域名+業種、悩みワード)
– SNS(インスタ、X)
– 名刺やチラシのQR
– 紹介や口コミ
入口によって「最初に見たい情報」が違います。
入口が違うのに、同じ見せ方をするとズレます。
—
ステップ2:納得(問い合わせ前の不安を消す)
人が問い合わせできない理由は、ほぼ“不安”です。
– 本当に自分に合う?
– 料金が怖い(追加料金ある?)
– どんな人が対応するの?
– 失敗しない?
– しつこく営業されない?
HP内でこの不安が消えるほど、問い合わせは増えます。
—
ステップ3:行動(押せる形にする)
問い合わせって、言い換えると
> 「よし、連絡してみよう」
という決断。
決断を後押しするのは
“押しやすさ”です。
– 迷わないボタン配置
– 文字が優しい
– 入力項目が少ない
– 連絡手段が複数ある(フォーム/LINE/電話)

↑ボタンの悪い例
背景とボタンの色が同化していて、わかりにくい。スマホをメインで見る時代で、フリップしながら見るため、ボタンは目立つ色が良い
HPは「押しやすさ」まで作って初めて完成です。
—
HPで問い合わせが増える“導線の型”(これを真似すると早い)
ここから具体。
初心者が一番早いのは、問い合わせが増えるHPの“型”を使うことです。
おすすめの基本構成はこれ。
トップページの導線(HPの玄関)
1. ファーストビュー(誰の・何を解決するサイトか)
2. できること(サービスの概要)
3. 実績・事例・お客様の声(信頼)
4. 料金の目安(不安を減らす)
5. 依頼の流れ(想像できる)
6. よくある質問(最後の不安を消す)
7. CTA(問い合わせ・LINEなど)
トップは“全部詳しく書く場所”じゃなくて、
各ページへ案内する地図です。
—
導線設計で一番効くのは「CTA(問い合わせ導線)」の作り方
CTAは、ボタンや誘導文のこと。
初心者がやりがちなミスは
「お問い合わせ」だけ置いて終わり、です。
押されるCTAには、最低限これが要ります。
1)言い方を柔らかくする
いきなり「申し込む」より
– まずは相談する
– 質問してみる
– 空き状況を聞く
– 料金の目安を聞く
![FireShot Capture 611 - 教室・士業・専門サービス・ペット業界に強いSTUDIO専門Webデザイナー|STUDIOで成果を出す KOHEI’S DESIGN_ - [www.ykportfolio.jp].png](https://storage.googleapis.com/library-production-b8884/uploads/library_article_image/url/346755/FireShot_Capture_611_-_%E6%95%99%E5%AE%A4_%E5%A3%AB%E6%A5%AD_%E5%B0%82%E9%96%80%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%92%E3%82%99%E3%82%B9_%E3%83%98%E3%82%9A%E3%83%83%E3%83%88%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AB%E5%BC%B7%E3%81%84STUDIO%E5%B0%82%E9%96%80Web%E3%83%86%E3%82%99%E3%82%B5%E3%82%99%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC_STUDIO%E3%81%A6%E3%82%99%E6%88%90%E6%9E%9C%E3%82%92%E5%87%BA%E3%81%99_KOHEI_S_DESIGN__-__www.ykportfolio.jp_.png)
こういう文言のほうが押されます。
2)ボタンの近くに“不安を消す一言”
– 無理な営業はしません
– 相談だけでもOK
– 24時間以内に返信します
– 料金の目安もお伝えします
この一言があるだけで心理的ハードルが下がります。
3)置く場所は「要所に複数」
HPで1回しかCTAが出ないと、
見逃されるか、後で戻るのが面倒で離脱します。
おすすめは
– ヘッダー(常に見える)
– トップの中盤(信頼が出た後)
– 各ページの最後
– 料金の近く
– FAQの後
“押したい瞬間”がページのどこで来るか分からないからです。
—
「信頼の導線」を入れると問い合わせは増える
問い合わせが増えるHPは、必ず“信頼の導線”が入っています。
信頼の導線とは、
– 実績(数字・事例)
– お客様の声
– 制作物や写真
– プロフィール(人柄)
– よくある質問
– 料金の透明性
– 依頼の流れ
これらを “適切な順番で” 見せること。
特に効くのは 声(お客様の声)と 流れ。
「どう進むのか」が想像できると、人は動けます。
—
すぐできる改善:導線を強くする7つの具体策
ここからは「今日から触れる」改善ポイント。
1)トップに“誰のためのサイトか”を一行で書く
例)
– 初めての方でも安心。○○のための△△サービスです
– ○○に悩む人向けに、△△を提供しています
これが無いと、読者が「自分向けかどうか」判断できません。
↑例) ペット事業者をターゲットにしていることがひと目でわかるように【ペット事業者のサイトづくり】という文言を入れている
2)サービスの入口を3つに絞る
メニューが多いほど迷います。
おすすめは
– 初めての方
– メニュー一覧
– 料金
くらいに絞る。
3)料金は“完全に”じゃなくても目安を出す
料金ゼロ情報だと、不安が増えます。
– 目安レンジ
– よくあるパターン
– 追加料金があるなら条件
このどれかだけでも出すと強い。
4)FAQを作る(少なくても5個)
FAQは導線の最後のストッパーを外す場所。
– どれくらいで完成?
– 修正回数は?
– 用意するものは?
– 途中解約は?
– 相談だけOK?
このあたりから入れると反応が変わります。
5)問い合わせフォームの入力項目を減らす
初心者のHPで多いのが、フォームが長すぎる問題。
最初は
– 名前
– 連絡先
– 相談内容(自由記述)
これで十分。
6)LINE導線を入れる(相性が良い業種は特に)
店舗系・個人サービスは、フォームよりLINEのほうが動きやすいことが多いです。
ただし、LINEを入れるなら
「返信タイミング」だけは書いておくと安心感が上がります。
7)固定CTA(追従ボタン)を使う
スマホで特に効きます。
“読み終わった瞬間”に押せるかどうかで、成果が変わるので。
—
まとめ:導線設計は「迷わせない」「不安を消す」「押しやすくする」
問い合わせが増える導線設計は、難しいテクニックではなくて
– 迷わせない
– 不安を消す
– 押しやすくする
この3つをHP全体でやることです。
デザインを頑張る前に、
まず導線を整える。
ここが一番コスパ良く成果が出ます。
—
導線チェックリスト(コピペして使える)
入口(迷わせない)
– [ ] トップの一番上に「誰のための何のサイトか」が一行で書かれている
– [ ] メニューは多すぎない(初見でも選べる数)
– [ ] 各ページの役割が分かれている(トップが情報でパンパンになっていない)
納得(不安を消す)
– [ ] サービス内容が「誰の悩みをどう解決するか」で書かれている
– [ ] 料金の目安、または料金の考え方が書かれている
– [ ] 依頼の流れ(ステップ)が書かれている
– [ ] よくある質問が最低5つある
– [ ] プロフィール(人柄・想い・実績)が見つけやすい場所にある
– [ ] お客様の声/事例/制作実績がある(少なくてもOK)
行動(押しやすくする)
– [ ] CTA(問い合わせ)がヘッダーまたは目立つ場所にある
– [ ] CTAがページ内に複数回出てくる(最後だけじゃない)
– [ ] CTAの文言が柔らかい(例:まずは相談、質問だけOK)
– [ ] CTAの近くに不安を消す一言がある(営業しません等)
– [ ] フォームの入力項目が多すぎない
– [ ] スマホでCTAが押しやすい(追従ボタンがあると強い)
